オフコンの会計管理、販売・在庫管理、顧客管理のシステムを利用していましたが、長年使用する中でシステムが肥大化し機能追加へのコストが大きくなり、必要な機能はExcelで処理を行っていました。GRANDIT miraimilは卸売業にフィットしたクラウドERPでカスタマイズ費用もかからず、月額の使用料で最新のシステムを利用できるようになりました。
想定企業イメージ
事業内容 | ・食品・雑貨の国内流通卸業 ・販売店の業績向上に向けて、分析データに基づいた顧客提案が強み ・近年の少量多品種化や流通速度の変化により、リアルタイムで精度の高い需要予測が求められるようになりクラウドERPを導入 |
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年商規模 | 25億円 |
従業員数 | 15名(情報システム管理者2名) |
事業概要
同社は食品・雑貨を国内で流通販売している会社です。市場動向や季節変動などを考慮しながら、取引先である販売店に提案型の営業を行っています。販売店の業績が上がることが同社の信頼であり、その信頼によりビジネスチャンスの際に売れ筋の商品を仕入れていただき、協働によって事業を拡大できるとの考え方から、業界でも早い段階で販売管理と管理会計のオフコンを導入し、分析データをもとにした営業展開を行ってきました。
しかしながら近年は少量多品種の取引が多くなり、また流通のスピードが速くなってきたため、リアルタイムな全体把握とより精度が高い需要予測がシステムに求められるようになってきました。
導入前の状況
従前で使用されていたシステムは10年近く前に導入されたオフコンの会計管理、販売・在庫管理、顧客管理を利用していました。長年使用する中で、機能が追加され、システムは肥大化してしまい、新しい機能を追加するにも時間とコストの負担が大きくなってきました。そこで、必要な機能はExcelに出力したデータを加工して、処理することで代用することも増えてきました。また、Excelで集計したデータを再度オフコンに入力するような作業も増えてきました。
市場では、より細分化されたお客様のニーズに応えるべく、少量多品種の流通に対応する必要が出てきました。そして、商品のライフサイクルも短くなってきたため、システム面では、リアルタイムに状況を把握し、処理を行い、その結果をもとにした迅速かつ適切な提案を販売店に実施する必要が出てきました。これができないと、販売店がビジネスチャンスを逃し、不良在庫を抱える可能性があるからです。
肥大化し、老朽化が進むオフコンをベースにしたシステムとしてはいよいよ限界が見えてきたような状況でした。
導入前の課題
- オフコンで構築した会計管理、販売・在庫管理、顧客管理がリアルタイムで連携していないことで、ビジネスの状況をリアルタイムで把握できていなかった。また、迅速な営業提案を行うためのデータ集計にも時間がかかってしまっていた
- 現状のシステムの老朽化に伴い、現行業務と業務システムの機能がアンマッチになってしまっており、Excelを使用した二重入力、二重管理を招くことになってしまった
- 特定の管理業務が特定の社員に依存してしまい、その社員の病気や退職が事業継続上のリスクになってしまっていた
- データバックアップがテープバックアップを使用しており、翌日の営業時間までにバックアップが終わらないことがあった。また、日次バッチでのバックアップであったため、最大で一日の受注データが喪失するリスクもあった
導入モジュール
経理、販売、調達・在庫、債権、債務
導入期間
導入決定から3か月で本番稼動
導入コスト
月額50万円
導入メリット
会計管理、販売・在庫管理、顧客管理を低コストでリアルタイムな処理ができるようになった
オンプレミスの業務システムやERPにリプレイスした場合、大きな初期コストがかかります。かといって、初期コストを大きく抑えられるクラウドERPを導入しようとしても、卸売業にフィットしたクラウドERPについてはGRANDIT miraimil以外に有効な選択肢が存在していなかったため、カスタマイズ費用が発生する可能性がありました。カスタマイズを行う部分が大きいとカスタマイズ費用のみならず、今後の運営にも負担がかかるので、お勧めできません。しかしながら卸売業務を念頭において設計されたGRANDIT miraimilであれば、初期コストを大きく抑えることができ、月額の使用料で運営できるため、システム投資を大きく抑えることができました。
Excelによる二重入力や手作業による集計作業が大幅に軽減され、業務全体のスピードが大幅に向上した
GRANDIT miraimilの導入後は、オフコンの老朽化によってExcelにデータを出力し、加工したものを営業用の提案書に活用することや、Excelで加工したものを再度オフコンに入力するような手作業の業務がほとんどなくなりました。手作業がなくなることで、集計ミスもなくなり、業務のスピードアップを図ることができました。
バックアップにかかる時間の短縮と、リアルタイムバックアップの実現
従前のテープバックアップでは、翌日の営業時間までにバックアップが終わらないことがあった。GRANDIT miraimilを導入後はディスクtoディスクでのバックアップができるようになり、短時間でのバックアップができるようになりました。万が一の障害時でも受注データを消失したくなかったため、リアルタイムバックアップも導入しました。
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