(1)ERP(基幹業務統合管理ソフトウェア)のUIの変遷
ERPのUI設計は、時代ごとのITの進展とともに大きく変化しています。
第1世代のメインフレーム、オフコン時代は当時の性能の低いコンピュータでできるだけ快適に操作するために一画面にできるだけ多くの情報を表示し、操作はキーボードが中心でした。
第2世代のクライアントサーバー時代は当時普及したWindowsパソコンをクライアントとしたことにより、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を採用。今では当たり前な、マウスでの操作や画面のスクロールなどの高い操作性を実現しました。
そして第3世代のインターネット時代は、Webブラウザによる操作が中心になりました。
初期のパッケージではキーボード操作がしづらいといった問題も起こりましたがインターネット時代に誕生した「GRANDIT」は、当時はまだ低速だったネットワーク回線とWebブラウザ上で動作させながら、キーボードやファンクションキーでの操作にも対応するなどのUI実装が評価され、多くの企業様にご採用頂きました。
(2)新UI検討の背景
そして現在は、インターネット上でアプリケーションがサービスとして提供されるのが当たり前となりました。最新型のパソコンやスマートフォン、タブレットの性能やネットワーク速度も大きく向上し、これらの最新デバイスを使うことが当たり前のクラウドネイティブ時代です。
当然、ERPを使うお客様の“使い勝手”に対する考え方、感じ方も変化しています。
ユーザビリティに対する変化の流れ
- コンシューマライゼーション潮流
- 価値観の変化(製品の仕様、性能 < 使い易さ、習得コスト、使用者体験)
- 利用形態の変化(製品購入 → サービス利用)
(3)GRANDIT miraimil 新UIのご紹介
最新のデザイントレンドを考慮し、モダンで見栄え良く、重要な機能が明確に強調できるデザインを採用し、利用者の「認知負荷」、「習熟コスト」を低減。ユーザーごとにパーソナライズ可能な「マイメニュー」機能やマウス操作による検索機能呼び出しなどを提供。月末月初などの繁忙期に大量の伝票処理を行う、財務経理部門などのご担当者様に好評なキーボード中心の操作系は踏襲。特に利用頻度の低い現場の営業担当者に向けては、マウスで直感的に操作できる高い操作性と業務効率向上を実現します。
新UIのポイント
- モダンで見栄え良く、重要な機能が明確に強調できるデザインを採用
- パーソナライズ可能な、マイメニュー機能やマウス操作による検索機能呼出しなどを提供
- 好評なキーボード中心の操作系を踏襲しつつ、マウスで直感的に操作できる高い操作性で業務効率向上を実現
お客様の声
(4)UI・UXご紹介動画
GRANDIT miraimil 新UI・UXの特長をわかりやすくご紹介します。
①モダンUIイメージ
新たにモダンUIイメージに画面レイアウトとデザインを採用しました。機能的で読みやすい、そして洗練された魅力的な見た目が特長の新しいUIスタイルに変更。明るい背景と余白スペースの増加、画面上の冗長部分の表示/非表示、検索ウィンドウ表示など新たなUIコントロールを採用することで操作性や視認性が大きく向上しました。
②パーソナライズ、メニュー項目の変更(マイメニュー機能)
利用者ごとにメニュー項目の順番、表示・非表示、追加などを自由に変更することができます。例えば、作業を行う順番や頻度などでグルーピングすることで、作業の漏れ、ミスなどの防止効果が期待できます。
③複数ウィンドウ表示
従来は単一タブでの利用のみでしたが、新UIより複数画面での表示が出来るようになりました。マスタ情報や関連する伝票などの画面を確認しながら伝票入力などの操作を行うことができます。複数の画面を行き来する手間を省き、作業スピードの向上が見込めます。