販売管理テンプレートに関するメディアへの広告出稿などのプロモーション活動が高く評価され「Promotion of the Year」を受賞
日鉄日立システムソリューションズ株式会社
DXソリューションズ事業本部 産業流通ソリューションズ事業部 GRANDITソリューション部 部長
船田 定大 氏
営業統括本部 営業企画・マーケティンググループ グループリーダー
丸山 美緒 氏
インタビュアー:GRANDIT株式会社 マーケティング室 室長 高橋 昇
この記事はGRANDITからの転載記事です。オリジナルの記事は下記のリンクからアクセスできます。
Promotion of the Year の受賞、おめでとうございます。まずは、率直な感想をお聞かせください。
船田氏 私は2006年に入社後、SEとしてGRANDITソリューションに携わり続けてきました。現在はGRANDIT導入案件を推進する傍ら、営業支援活動にも携わらせていただいているので、今回の受賞はとても励みになりました。
丸山氏 私は、今回の受賞対象であるGRANDITの「販売管理テンプレート」のPR施策を立案しました。これまで弊社はWeb経由の新規引合いが多いとは言えない状況でした。これからはデジタルマーケティングなどを活用し、新しいお客様を開拓する施策が求められている中での受賞だったので、非常に嬉しく思います。
受賞対象となったGRANDIT向けの「販売管理テンプレート」についてお聞かせください。
船田氏 弊社が開発した販売管理テンプレートは、商品を「複数の規格」「複数の数量単位」で管理できるアドオンパッケージです。
主に、化成品、紙、鉄などの素材系商社様向けのソリューションとなります。
素材を扱うお客様の場合、1つの商品に対して複数の規格項目を管理する必要があります。
例えば紙の場合、厚さ・幅・長さなどの寸法に加え、坪量と呼ばれる1㎡あたりの重量など、業界特有の規格項目での管理が必要となります。また、同じ紙でも品種の違いによって管理対象の規格項目が異なるという特徴もございます。
このように、業種や品種によって多岐にわたる規格項目を管理できるようにGRANDITの標準機能を拡張することで、お客様の課題を解決できるテンプレートになっています。
丸山氏 私も以前、製紙会社様のSFA構築を経験したことがありましたが、複数規格に加えて受注、発注、出荷ごとに扱う単位が異なる点も特徴と感じました。当時から、これらの要件を汎用的なパッケージシステムではお客様の課題を解決するのは難しいだろうと思っていました。
販売管理テンプレートを使うことで、商品や事業所別に単位を管理でき、数量換算が容易にできる点が強みだと思っております。
PRされている販売管理テンプレートですが、反響などはいかがでしたでしょうか?
船田氏 複数規格・複数数量の管理を可能とする販売管理テンプレートは、2013年に開発・販売を始めました。これまでの化成品や紙の商社様への開発実績をベースに、テンプレートを構築しました。
リリース後は、紙・化成品の導入に加えて、鉄・ガラス・ゴムなどの素材系商社様からも多くの引き合いをいただいていますね。
また、製造業様向けに「販売管理テンプレート」をベースにBOM、ロットトレース等、生産管理の機能群を追加した「生産管理テンプレート」というアドオン・テンプレートも開発しています。この2つのテンプレートが売れ筋となっています。
また、これらの導入実績で得たノウハウをもとにテンプレートのエンハンスを継続的に行っており、さらなるビジネス拡大を目指しております。
マーケティング施策はどのような方針で進められているのか、ご紹介いただけますか?
丸山氏 まずはソリューションの発信を強化するために、自社メディアに力を入れていきました。
具体的には、発信活動がしやすくする取り組みですね。運用しているCMSを変更し、自社のソリューションサイトを順次リニューアルするところから出発しました。
その後は、自社メディアの定期更新・リスティング広告・SEO対策・パンフレット制作・CM制作などを進めていきました。現場のSEや営業がやりたくてもできていないことを、営業企画・マーケティンググループで推し進めてきたつもりです。
また、今回受賞対象となったプロモーション活動では、発信するメディアの選定から始めました。「情報を届けたいお客様に合致するメディアはどこなのか」外部のメディアの調査から入念に行い、具体的な記事出稿まで進めた次第です。
船田氏 GRANDIT導入案件と兼務で積極的にプロモーション施策を進めていけるかというと導入SEのリソース面でなかなか難しいと感じておりました。
そんな中、今回受賞となった外部メディアへの記事出稿にあたっては、導入SEへのインタビューに取り組みました。
インタビュー形式での記事出稿にすることで、プロモーションにおける言語化・文章化をアウトソースできました。忙しい導入SEの負担を下げつつプロモーションに参加してもらう、1つの方法論を見つけられたと感じています。
また、インタビュイーとなったメンバーにとっても、自分たちが手掛けてきた仕事が発信される際にどう見えるのか、新たな視点で仕事の振り返りになったと思います。
今後もこうした取り組みは続けていきたいですね。
今後のGRANDIT事業の位置づけや展望をお聞かせください。
船田氏 GRANDITソリューションは、弊社の主力事業として今後も拡大をしていきたいと考えております。
GRANDITと弊社の他のソリューションを組み合わせながら、トータルコーディネートができる提案力に磨きをかけていきたいですね。
そもそもGRANDITはモジュールごとに導入ができ、お客様の運用に合わせて拡張していけるERPです。要望を伺いながら、基幹システムのモジュールの組み合わせだけではなくその周辺システムのソリューションも含めた提案も進めたいと考えています。
弊社には、電子帳票基盤システム「Paples」や電子契約・電子取引プラットフォーム「DocYou」など、ドキュメント系のソリューションに強みがあります。これらの周辺システムと、プライムパートナーとしてGRANDITに精通している弊社の開発力を掛け合わせて、幅広いお客様の要望に応えていきたいですね。
単なるベンダーではなく、お客様とともに歩むパートナーという関係性を大切にしたいと考えています。
昨今、ERP領域におけるクラウド化も注目されていますが、感じていることがあればお聞かせください。
丸山氏 弊社は、クラウドサービスの利活用を以前から行っていました。AWSのセレクトコンサルティングパートナーでもありますし、Azureを用いたクラウド導入の実績もございます。
DX推進やGRANDITの導入・活用を検討していく中では、幅広い提案ができると考えています。お客様の状況に合わせてパブリッククラウド・プライベートクラウドそれぞれの構築案や、周辺システムにおけるSaaS連携のご提案など、ニーズに応えられるナレッジがあります。そのため、安心してご相談していたただける状況にあると考えております。
最後に、多くのコンソーシアム企業の中で、貴社の強みやアピールできる点についてお聞かせください。
丸山氏 お客様の課題を自分事化して、一緒に解決していくプロセスを楽しめている開発・営業のメンバーが多いのが強みだと思っております。
お客様自身にも答えがない課題や、すぐには最適解が出てこない現場もあります。しかしそれらの課題を引き受け、一緒に伴走できるメンバーがそろっています。特に、GRANDITのソリューションの開発においては自社要員の比率が高く、開発メンバーの姿勢がお客様の信頼や品質につながっていると感じています。
船田氏 弊社は、帳票や契約関連のドキュメント系ソリューションなどの周辺システムが充実しています。これらの製品を踏まえてトータルコーディネートを進めていける点が強みの1つです。
またGRANDITの販売管理テンプレートもそうですが、エンハンスが盛んに行われているのも特徴です。お客様と一緒に解決策を考える中で、今ある機能・手段だけではなく、要件を満たす手段を創り出す開発力があります。
※記載されている会社名・製品名・ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。
※本記載の情報は取材時(2023年5月現在)のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。