高い技術力による手厚いサポート対応などが高く評価され「Prime Partner of the Year」、「Solution of the Year」をダブル受賞
株式会社システムインテグレータ
代表取締役社長 CEO インキュベーション事業部長
引屋敷 智 氏
インタビュアー:GRANDIT株式会社 代表取締役社長 石倉 努
この記事はGRANDITからの転載記事です。オリジナルの記事は下記のリンクからアクセスできます。
Prime Partner of the Yearの受賞、おめでとうございます。まずは率直な感想をお聞かせください。
引屋敷氏 この度は表彰いただきありがとうございます。嬉しいです。ただ、本音を言えばもう少し売りたかったという気持ちもありますね。
貴社の事業の特徴やGRANDITの特徴などについてお聞かせください。
引屋敷氏 ソフトウェアパッケージを自社で開発し、お客様に導入するのが当社の主なミッションです。他には、事業の一部として受託開発もやっています。GRANDITは、貴社と一緒に作り上げた準自社製品という位置付けで取り扱っています。
GRANDITの導入実績は現状150社ほどであり、業種は製造業がメインです。さまざまな製造業の特性や文化などを学びながら、試行錯誤を重ねて導入を進めてきました。導入対象の企業規模は年商100億円〜程度の会社が多くなってきた感覚です。
貴社が多くのクライアントに評価されているのは、どのような理由からだと思いますか?
引屋敷氏 当社のコーポレートスローガンに「時間を奪うのではなく、時間を与えるソフトウェアを創り続ける」というものがあります。もともとは創業者・梅田 弘之(代表取締役会長 CCO)が考案したものですが、多くのお客様に評価いただいている理由の根幹としてはこのスローガンがあると考えています。
ソフトウェアパッケージを作るのが我々のミッションですが、そもそもなぜ作るかというと、企業の方々が有限である時間を最大限に活用できるように支援するためです。
実際、このスローガンは社内でもかなり根づいています。新卒採用・キャリア採用ともに、「コーポレートスローガンに共感して入社しました」という社員が多いですね。
貴社の経営理念に「社員全員が一流の技術者」とありますが、経営理念についてもう少し詳しくお聞かせください。
引屋敷氏 経営理念である「社員全員が一流の技術者」には、社員1人ひとりがしっかりと技術力を磨いてお客様に向き合っていくというメッセージが込められています。この経営理念を遵守し、当社では技術力や創造力を磨くための社員の育成に力を入れています。
たとえば、「パッケージアイデアコンテスト」という社内の取り組みがあります。コンテスト形式で各社員のアイデアに投票し、投票が多かったアイデアに対しては事業化を行うこともあります。
また、社員が作ったシステムや仕組みを会社が買いとって事業化するケースもあり、これらが社員のやる気やモチベーションにつながっています。
他にも、いつでも社員が自由にアイデアを書き込める「アイデアガーデン」というものもあります。たとえば最近では、ChatGPTの活用アイデアなどを書いて、良いアイデアがあったら事業化につなげていくケースもあります。
あとはプログラミングコンテストや勉強会なども定期的に実施しています。これまで勉強会は就業時間外で行っていましたが、今期からはワークライフバランスを考慮して就業時間内にできるようにしました。
お客さまにGRANDITを提案する際に心がけていることはありますか?
引屋敷氏 最も心がけていることは、お客様が要望する予算の範囲内で、お客様のニーズを最大限満たすことです。言い換えれば、最初の投資でしっかりと最大限の効果を出すということになります。
日本では、まだまだERPを導入すること自体が目的になってしまっているケースも多いですが、ERPの導入はあくまで手段であって目的ではありません。当社では、ERP導入という手段を通じて、お客様がビジネスにおいて最大限の投資対効果を得られることを重視しています。
お客様の満足度調査の結果はいかがでしたか?
引屋敷氏 お客様の満足度調査の結果は年1回行っていますが、おかげさまで総じて高評価をいただいています。お客様の継続率も高いですね。高い技術力などを活かし、以前よりもお客様に対して手厚いサポートができているのが大きな要因だと考えています。
貴社のGRANDIT事業の今後の展望についてお聞かせください。
引屋敷氏 GRANDIT事業は、売上全体に対して6割以上を占めている当社の主力事業です。今後も引き続き重要な事業として位置づけ、さらに盛り上げていきたいと考えています。
今後の課題を挙げるとするならば、エンジニアの確保と育成ですね。当社は経営理念にあるとおりエンジニアの育成に力を入れているので、今後もエンジニアをしっかりと成長させて、お客様のニーズを満たしていきたいです。
今年は約20名の新卒採用を行い、GRANDIT事業部にはそのうち7~8割にあたる約15名を配属しています。配属エリアは東京・大阪・福岡です。キャリア採用も10名近く採用しました。
社員の中には、技術面だけでなく業務領域を覚えたいという人も多いです。当社はパッケージビジネスであるため、常駐派遣型でないことは方針としても打ち出しています。そのため、プライム案件に携わり、お客様に近い立場で上流工程を経験したいという人が多く入ってきます。
GRANDIT事業の新たな取り組みはありますか?
引屋敷氏 新たな取り組みとしては、社内向けと社外向けでそれぞれあります。まず社内向けとしては、強みである技術力を活かしてGRANDITのアドオンモジュールなどを作り、社内の生産性を高めていきたいと考えています。
社外(お客様)向けに対しては、電子帳簿保存法への対応など、基幹業務を支えるためのさまざまな仕組みを作っていきたいです。
中小企業向けのパッケージGRANDIT miraimilの取り扱いを始められた背景についてお聞かせください。
引屋敷氏 SaaSのニーズがここ数年で高まっていたので、SaaSを取り扱う必要性を感じていたことが背景です。そしてSaaSを扱っていくうえでは、GRANDITの知名度をもって販売していくのが良いと考えました。
これまでのGRANDITは、特定の顧客層に対して大規模に導入するという特徴がありました。それに対しGRANDIT miraimilは、幅広い顧客層に対して小~中規模に導入するという特徴があるため、うまくスキームも分けられると考えています。
最後に、貴社がお客さまにアピールしたい点はありますか?
引屋敷氏 日本はものづくり(製造業)が強さだと思っているので、製造業をより一層活性化させるための支援をこれからも行っていきたいです。
GRANDITはもちろんのこと、それ以外のソリューションも含めてITの力で日本の製造業を元気にしていけたらと考えています。
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※本記載の情報は取材時(2023年5月現在)のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。