伊藤忠グループへの導入拡大が評価され「Business Partner of the Year」を受賞
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
流通システム第1事業部 事業部長
渡久山 奈津美 氏
流通システム第1事業部 流通システム技術開発第5部 ERPソリューション第2課 シニアスペシャリスト
松尾 哲晴 氏
流通システム第1事業部の渡久山氏・松尾氏の2名に、GRANDITの伊藤忠グループ内での位置付けや評価、今後の展開について伺いました
インタビュアー:GRANDIT株式会社 代表取締役社長 石倉 努
この記事はGRANDITからの転載記事です。オリジナルの記事は下記のリンクからアクセスできます。
Business Partner of the Year 2022の受賞、おめでとうございます。率直な感想をお聞かせください。
渡久山氏 この度はこのような賞をいただき、ありがとうございます。弊社としても、2022年度はGRANDIT事業を注力ソリューションとして位置づけ体制強化し、大規模を含む複数プロジェクトを並行して進めました。その結果が今回の受賞につながったと感じております。プロジェクト関係者一同非常に喜んでおります。
御社はIT業界を代表する大手のSI企業ですが、GRANDIT事業に参画された経緯などをお聞かせください。
松尾氏 弊社は長年伊藤忠グループの事業会社様向けに、基幹システムの開発・運用に携わっておりました。以前はスクラッチ開発を中心に50社近い導入実績がありました。
その後は、伊藤忠グループの中でも基幹システムは、将来におけるビジネス拡張対応や維持保守の属人化排除の観点からも「スクラッチ」ではなく「パッケージ」導入を検討する流れとなりました。弊社が提供していたシステムのサービス終了をきっかけに、次期パッケージシステムの選定を行い、その際にGRANDITを採用したのが始まりです。
現在、伊藤忠グループへの導入数などをご紹介いただけますか。
松尾氏 2014年頃から事業会社様向けにGRANDITの導入が進み、現在は14社あります。
事業会社様へGRANDITを導入した実績を通して、CTCとしても導入の知見が蓄積され、継続的にGRANDITをグループ展開出来るようになりました。
伊藤忠グループの各社に導入いただいていますが、GRANDITの導入時に共通的なテンプレートや仕様などはあるのでしょうか?
松尾氏 前述の通り、事業会社様向けの基幹システムに携わっていた実績があるため、業務を支えるシステムにどんな機能が必要か理解しています。GRANDIT導入の際にもこの知見を活かし横展開を進めています。
パッケージシステムについては「標準導入」がスタンダードになってきていると感じています。一方で、事業会社様固有の業務は強みとして活かす必要があると考えています。その場合でもGRANDITであれば経験と知見を活かし柔軟に対応できる事がグループ内に導入が広がっている理由の1つだと考えています。
御社は昨年 CTC Forum 2022 のデジタルテクノロジーを活用したさまざまな取り組みや事例の展示の中でGRANDITを展示されておりました。また、コンソーシアム内でお客様に導入する際に実施したパフォーマンス検証の事例共有など、GRANDIT事業に積極的に取り組まれていると感じました。まずはそれぞれの概要についてお聞かせください。
松尾氏 昨年度のCTCフォーラムはバーチャル空間での展示会を開催しました。フォーラムでは、弊社で扱っているERP製品紹介や導入事例を紹介しました。GRANDITは「中堅企業から大手まで柔軟に導入できるERP製品」として、製品紹介や導入事例など動画も含めて紹介しました。
フォーラム開催後は、伊藤忠グループ以外のお客様からの引き合いも多くいただくようになり、社内外ともに製品の認知度が上がったと感じています。
また、コンソーシアムでのパフォーマンス検証結果の共有ですが、ある事業会社様への導入にあたり、求められる性能要件のうち伝票件数がGRANDIT様で検証している2倍の最大処理件数が必要であることが分かりました。そのため、弊社のインフラ部隊も参画し、GRANDIT様にもご協力いただき、検証実施した経緯がございます。
結果的には問題なく動作することを確認でき、同様の課題を抱えられているパートナー様もおられると思い、検証方法と結果を事例としてご紹介させていただきました。
伊藤忠グループへのGRANDITの導入拡大が、AWARD受賞の要因の1つとなっておりますが、グループ内のGRANDIT事業の位置付けや評価はいかがでしょうか。
松尾氏 伊藤忠グループ内の他の事業会社様が基幹システムのリプレイスを検討する際、お声かけいただく機会が増えました。スクラッチからパッケージへの移行を要望される場合や、既存パッケージからの乗り換えを検討している場合など、弊社のGRANDITソリューションを最初に検討していただいている状況です。
渡久山氏 伊藤忠グループ内だけでなく、グループ以外のお客様からお問い合わせをいただくケースも増えてきています。弊社はトータルソリューションプロバイダーとして様々なソリューションの組み合わせ提案が可能です。基幹システムを検討中のお客様へGRANDITをご紹介する事で、提案の機会も増えてきていると感じています。
今後のGRANDIT事業の方向性についてお聞かせください。
渡久山氏 伊藤忠グループ全体としては、卸ビジネスを生業とする事業会社様に対しては、今後もERPシステムは「GRANDIT」を活用していこうという流れに変わりはありません。また、私としては伊藤忠グループの事業会社様だけではなく、他事業部のお客様へも展開したいと思っています。弊社としては、体制強化し、開発に携わるメンバーを増強しています。
最後に、GRANDITコンソーシアムの一員として御社がお客様にアピールしたい点がありましたらお聞かせください。
渡久山氏 弊社は、伊藤忠グループの事業会社様と長年伴走してきました。そのため、基幹システムの導入においてお客様業務に精通している点は強みだと思っております。
GRANDITの導入実績も増え、製品知識とお客様の業務知識の双方を兼ね備えており、お客様へのGRANDIT導入には強みを発揮できると考えております。
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※本記載の情報は取材時(2023年5月現在)のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。